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20070610 /樹海人魚/
日曜感想。


樹海人魚

樹海人魚

小学館


ガガガ感想第三弾!
巷で噂の彷徨えるラノベ小説家中村九郎。初読み。

食べものじゃないものを食べてしまった、
でも案外美味しかった……かな?っていう読後感。
(文章として)読みにくい部分とそうじゃない部分の落差が激しいのだと思う。
特に序盤はナンダコレ。でもなんか面白そうな雰囲気につられて読み進めていけば空気の読めない主人公が逃げまくる逃げまくる。まさに脱兎。ラビットよりも脱兎。何もかもを投げ捨てて逃げる。そのくせストーリーの中心人物としての位置は忘れない。結局ナンダコレ。

終盤に差し掛かると、あれ?意外にお約束事が守られているぞと気づき、なんか普通の異能バトルだった……?と勘違いしてしまう。
ジャンルとしては異能バトルモノなんだけど、その奇想っぷりと読みにくさが不可解な印象を与える。
主人公とバービーの関係も最後の最後で空中分解しててよくわからん。

これで今までの中村九郎作品で一番読みやすい、とされているんだから奇書扱いの「ロクメンダイス、」なんてどれほど難解なものなのだろうか。
とりあえず他作品にも手を出してスッキリしなさを味わおう。
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