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20090315 /第10回えんため大賞感想/
今年の1月に刊行されたファミ通文庫のいわゆる新人賞受賞作を読んだので感想を書くよ。
去年は無駄に5作品あったのが今年は2作だけ。奨励賞のは出版されないのかな?さすが新人殺しに定評のあるファミ通文庫だぜ。千剣の人の新作はまだですか?

第10回えんため大賞優秀賞受賞作。
独特な世界観と独特な主人公の一人称語りが読む人を選びそうな作品。でも俺はこういうの、嫌いじゃないぜ……。
というわけで楽しく読ませて頂いた。おおまかなあらすじを思い返すと、変な世界で変な主人公が変なクラスメイトとドタバタおかしな学生生活1週間強を送る、というご大層なものでは無いんだけれどもギャグ小説なんだからしょうがない。作者がやりたかったことはだいたいあとがきに書いてあるとおりに実現できているように思えた。小ネタの選び方差し込み方にはセンスを感じる。
MF文庫Jの「ぴにおん」を楽しめた方は読んでみたら?



第10回えんため大賞優秀賞受賞作。
驚きの伏兵。ギャルゲーと現実との間に張り巡らされた有刺鉄線を傷だらけになりながら突破する傑作。ギャルゲーの登場人物達が自分の周りに現れたとき、お前はお前のままに主人公になれるか!?後半の主人公のかっこよさは異常。
まさかこんなに面白いとは予想していなかった。前年の奨励賞「セキララ!!」の欠点を全て補ったかのようだ。良い意味で読者を裏切り続ける構成はさすが本職プランナーだと脱帽せざるをえない。最後まで伏線回収もキッチリ。お見事。



というわけで球数を絞って質で勝負をかけてきた第10回えんため大賞。サージャントなんとかやら○○先生の地球侵略なんちゃらなどという愚にもつかないものを読まなくて済んだので満足度が高いです。これで1年以内にこの二人の新作を出版してくれればもっと良いのだが……どうなるかなあ……。特に「ネルリ」は続編出してくれると嬉しいな。
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